クリスマスローズの花でガーデナーの皆様の笑顔がみたい。東京から新しいガーデニングスタイルとクリスマスローズをお届けします。ヘレボルスの育種を行い日本人の感性と自然環境にあった新品種を育種し生産販売をしています。花とおしゃべりブログでクリスマスローズの育て方や花の病害虫対策、植物の魅力と楽しみ方とガーデニングの話題と写真画像をお楽しみください。開花株と種苗のお買い求めは若泉ファームのクリスマスローズ販売ネットショップと直売でお求めください。

2011年12月25日日曜日

クリスマスローズの交配種 「絹」 Hybrid Silk  h.niger×h.thibetanus

12月発売の、マイガーデンで紹介されたクリスマスローズの交配種 「絹」 Hybrid  Silk niger×h.thibetanusです。
この写真は昨日撮影した画像ですが、実生から8年ほど過ぎ花株もどうやら力をつけてきたようです。
気温の低下が激しくなるにつれ夏に発生した蕾も、日一日と大きくなってきているようで嬉しい限りです。
栽培方法はどうしたら良いか、この個体に出会ってから思案ばかりしてきましたが、用土などに関してはほかのハイブリッドとそれほどかわらないだろうと思うのですが、植え替えの時期は秋よりむしろ春の方が良い結果が出てくるように感じて居ます。
あと一月あまり、その頃には淡いピンクの花をしっかりと咲かせてほしいと願うばかりです。


2011年12月22日木曜日

Himiko hybrid 女王卑弥呼

幾つか咲いてきたクリスマスローズの卑弥呼。
雄しべを弾けさせずに黄色く固まったまま。丸弁は開こうとしてはいるがまだもうしばらく待ってほしいと言っているかのよう。
クリスマスローズのハイブリット卑弥呼。
赤は日本の女性を意味する色。そして1800年前の倭国の女王卑弥呼の名前にちなんだ命名。

このクリスマスローズの特徴、花弁の色、密管、そして雄しべを支える軸の色が赤。

気象情報によると大陸からの大きな寒気が日本列島に向かっているとのこと。
寒くなればなるほど、鮮やかな赤い色を見せてくれる。

2011年12月2日金曜日

クリスマスローズ ニゲル hellebores.niger

今年、3月のニゲルの姿。
実生発芽から約3年の時間を過ごしています。
その期間は年に二度の植え替え、そしてクリスマスローズは肥料は少なくと言うより、かなりの多肥栽培、ついでと言うより水もたっぷりと。

鉢サイズは35センチほどの口径をもって栽培用土は特に高価な土は使っていません。また肥料も農業用の安価な肥料。
それで十分な、つきすぎるほどの花を咲かせ楽しませてくれます。



これは今日の姿。緑の濃い葉は春の葉。
緑の薄い葉は一月ほど前から発生してきた新葉。

このニゲルは10数年ほど前から選別してきたニゲルで、丸弁のカップ咲き。
ホームセンターで販売されているニゲルでは大きく育てるのは難しいかもしれませんが、ほんの数本の茎を伸ばせて花を咲かせるにはもったいない原種のニゲルです。

2011年11月20日日曜日

The name of the hybrid silk h.niger×h.thibetanus


絹 The name of the hybrid silk h.niger×h.thibetanus

今日の写真画像です。
ニゲルにチベタヌス(h.thibetanus)を交配して約三年。
発芽した時点では本葉の見せ方はニゲル(h.niger)。
この時点では交配が成功したか、それとも失敗したかの見極めは難しい。
少なくとも発芽後半年して秋の葉が出てきてからか、もしくは春になって新葉が出てこない限り判断はできない。この写真は昨年の秋に植え替えと共に選別した苗。

 花粉親になったチベタヌス(h.thibetanus)の姉妹。
淡いピンク色がなまめかしい感じを見せてくれている。

 種親になったニゲル(h.niger)。

一番上の苗写真から3~4年後の姿(hybrid silk)。

2011年3月

2011年11月19日土曜日

2011年に咲いてきたクリスマスローズダブル

どちらかと言えば小輪に近い大きさのクリスマスローズです。
外弁の色はマットな紫と灰色をまぶしたように見え、内側の弁色は濃い赤と黒を混ぜた感じで咲いてきていました。
ダブルのクリスマスローズの場合、内側の弁の色と外側の弁色はほとんど同じ色になりますが、
セミダブルの花をよく見てみますと、必ずしも同じ色にはなってはいません。
ネクタリーの色は様々、あるネクタリーは緑や黄色、またあるネクタリーは赤であったりダークな紫色であったりします。
それがクリスマスローズのコレクションをする方にとって魅力を感じさせるのかもしれません。

2011年11月15日火曜日

ダブル セミダブル それともトリプル

不思議なクリスマスローズです。
ダブルのクリスマスローズにも見えるし、セミダブルの花にも、そしてその二つのジャンルを超えたトリプル。
一つの花の中にダブルとセミダブルが同居しています。

このクリスマスローズはコピーではありません。
まだ販売には時間がかかりますが、試験的に作ったクリスマスローズで予想は見事に当たりました。
育種の面白さとでも言うのでしょうか。

2011年11月13日日曜日

絹 The name of the hybrid silk h.niger×h.thibetanus


The name of the hybrid silk h.niger×h.thibetanus
2008年2月に撮影した交配種「絹 silk h.niger×h.thibetanus」の写真画像です。
このハイブリットの組み合わせはヘレボルスの原種ニゲルとチベタヌスによって行われました。
初花はこの前年に咲いてきていますが、実生発芽から5年近くの年月を過ごした割には、若干みすぼらしさを残していました。
しかし、その一年後には写真のように見事な淡く清楚な花弁の色と整った姿を見せてくれています。
確かな年は忘れてしまいましたが2001年の1月頃に中国から輸入されたチベタヌスを使い、それまで創りつずけてきたニゲルを組み合わせて行いましたが、ハイブリット同士ならそれほど難しくはありませんが、ヘレボルスの原種、それも無茎種と中間種との組み合わせと言うことで、かなりの組み合わせを行いました。
交配方法はマニュアルに沿っての通常の方法でしたが、一部は今になっては笑ってしまうような方法も幾つか採りました。
花粉付けを行って2ヶ月、期待は外れませんでしたが採取できた種の数は若干。
1つの房に数粒、翌年にその種を蒔いたわけですが、ほとんどはニゲルその者の姿で、その時点では見事に期待は裏切られてしまいました。
交配の花粉付けは雄しべがはじける前に雄しべを全て取り去り、なを他のクリスマスローズの花粉がつかないようにとお茶の袋を花弁にかけて完全に雌しべの受粉体制がつくまで、どんな昆虫もいたずらをしないようにと十分注意をしました。
発芽してから約一年。
苗には変化が現れてきて、h.niger×h.thibetanusの交配が完全に成功したことを確認しました。

2011年11月12日土曜日

日御子 卑弥呼

若泉ファームのオリジナル品種です。
深紅の花弁をもち花粉管の黄色を鮮やかに見せてくれる雄しべの軸。
そして花弁をさらに引き立てる茎の赤。
日本古代にいたと言われる女王、卑弥呼にふさわしい赤いクリスマスローズです。

2011年11月9日水曜日

ヴェシカリウス×ニゲル

花の無い時期、昔話にこだわるようですが、この画像はニゲルにヴェシカリウスを交配して生まれた花です。

2011年10月31日月曜日

ヴェシカリウスの芽発見


ヘレボルスの原種ヴェシカリウス、このヘレボルスには苦い思い出がある。
それはやっとの思いで咲かせて、これ幸いと花粉つけ、風船のような種さやが出来たのは良しと。
しかし人間の欲望は留まるところを知らずに、しっかりと種をつけてしまった。

ほかのハイブリットと同様、保存して秋になり種まき。
そしておきまりのように翌年には発芽。
しかし、殺菌剤の散布により葉に残った液が乾かずか、それとも加湿か、すべて天国に。

そんないやな思い出のあるヴェシカリス。

数日前に、軽石を少し除いてみると真っ白な芽。
ヘレボルスの原種、それも日本では難しいとされたヴェシカリス。
生き残ってくれた。