クリスマスローズの花でガーデナーの皆様の笑顔がみたい。東京から新しいガーデニングスタイルとクリスマスローズをお届けします。ヘレボルスの育種を行い日本人の感性と自然環境にあった新品種を育種し生産販売をしています。花とおしゃべりブログでクリスマスローズの育て方や花の病害虫対策、植物の魅力と楽しみ方とガーデニングの話題と写真画像をお楽しみください。開花株と種苗のお買い求めは若泉ファームのクリスマスローズ販売ネットショップと直売でお求めください。

2016年1月30日土曜日

サンシャインシティクリスマスローズの世界展に出品する絹


2月19日から開始されるクリスマスローズの世界展。
展示会に出品する予定の絹、今日の姿です。
まだ堅い蕾を持ち上げようとしているところですがサンシャインの展示会の頃には沢山のはなを咲かせてお客様の眼を楽しませてくれるものと思います。

全国に散らばるクリスマスローズの生産者や育種を生業としている方々の作品や趣味家の開花株が沢山出品されます。

その中でも大勢の人だかりに恵まれた絹。

ニゲルとチベタヌスの交配種ですが、ただ交配しただけでなく日本の風土や植物の歴史を鑑みた結果の作品です。

絹の花サイズは中輪、色は淡い色のピンク、多花性。

庭植えが中心のイギリスとは違って日本での楽しみ方は鉢。

それを育種の中心においた育種です。

19日のサンシヤイン初日には、展示会初日からクリスマスローズのお店を出している「ミュガーデン」で開花株や苗の販売を行いますので楽しみにお待ちください。

なを、昨年までは展示会の開始時間が10時でしたが今年度より9時からとなりました。


2016年1月29日金曜日

クリスマスローズのセット販売開始

 
今夜から列島は雪が舞うようですね。
 
庭ではクリスマスローズの蕾が昇ろうとしているようで株そのものが寒さにうちしがれているようです。
 
クリスマスローズの愛好家に大変人気のあるお買い得セット販売をオープンいたしました。
 
 市場や園芸店を通さずに直接販売していますのでたいへんお買い得な価格設定です。
 
http://www.wakaizumi-farm.com/shop/14.html

ダブルの花、シングルの花、原種など大変お買い得のセット販売ですが、暖冬と言われていた今年の冬がもたらしたのは開花の遅れ。

秋から冬に向かって気温がほどよく下がってくるときにクリスマスローズの蕾が大きくなり、少しでも暖かい日が続くとスイッチが入ったように蕾を開かせるのです。
今年は例年と全く異なり2週間ほどはクリスマスローズの花の季節が遅れてしまいました。

お客様からは、まだオープンしないのかとお叱りを受けましたが、花の色や形なども十分に確認できるまでになりましたのでたくさんのお客様に喜んでいただけるかと思います。

お買い得セットはオープンできましたがセレクトのページはもう少しかかりますがこうご期待でお待ちいただければと思います。
 



2016年1月28日木曜日

四川省のチベタヌス

ヘレボルスの原種チベタヌスです。

日本では栽培が難しいといわれています。しかしよく言われるようにその植物の自生地に学べと言われますが、それではどうすれば良いのでしょうか。

その答えを聞いたことがありません。

実際にチベタヌスを育てますと、鉢植え、地植え、その植え方によって、また栽培する地域によって一言では括れないようです。

中国からの輸入株、国内で実生されたチベタヌスを都合50株近く扱った経験では、鉢でも地植えでも、まず植え込まれた土の温度が上手く栽培できるか枯らしたり腐らせたりする原因ではと感じています。

画像のチベタヌスは国内で実生され初めて花を咲かせる株で、灰色がかった緑の葉の間から淡いピンクの花弁がのぞいています。

控えている葉芽は5つほど有り蕾はつけていません。葉芽だけです。
初めて花を咲かせるにはこれで良いでしょう。

これから季節も暖かくなった頃には来年の花芽を作るよう葉も充実してくれるものと思います。

2016年1月27日水曜日

ニュータイプのクリスマスローズ


和の世界、パーティドレスを両親にして生まれてきましたクリスマスローズの花です。

ハイブリッドの育種は主にパーティドレス系の系統を中心に行ってきていますが、10年ほど前ならいざ知らず今はなかなかこの系統の株を入手することも難しくなってきているようで、実際のこと10数年ほど前に親株を集めていた頃に手に入れた株の子孫が手元に残っているだけです。

花の外弁はパープルと赤を混ぜた花色、内弁の色は輝くような赤。
内弁の先端には白い覆輪が入り外弁と内弁を分けている感じで、花のサイズは牛乳分の蓋ほどの大きさ、鉢で栽培するには適度な花の大きさではと思っています。
もう一つ、春に花が咲くとともに新葉が出てきますが、この新葉の色はダークなカラス葉。

そしてオリエンタリスの血の濃い花に特徴の花の重さで花首が垂れてくることも少ないのがパーティドレス系の一つの特徴では無いでしょうか。

この系統では幾つかのタイプに分かれてきます。

 
1つは赤系統、2つめは濃い紫、そして覆輪の色は白と黄色。
どちらかというと重い色とされる赤や濃い紫、その花色に個性を与えるのがこの白と黄色の覆輪では無いでしょうか。

写真では気がつかない特徴ですが、この花は八重の花ではありません。
半八重ともアネモネ咲きとも呼ばれるゼミダブルの性質を持ちます。

10年一昔とも言われます。
このクリスマスローズの花を作るのに10年。
アイデアーは浮かんでも、その花を作るのに適した花を探すのが一番の苦労です。
適当に花粉着けを行えば数年後に咲いてくる花のほとんどは捨ててしまわなければなりませんし、かといって狙った花の特徴が裏側に隠れている場合もある。

もしかすると隠れているのではと全てを破棄するわけにもいかず、一部の株は維持しなければなりません。
住宅事情のことを考えると、そうたやすく残せば良いってものでは無いところが苦労の種を蒔いてしまうことになりかねません。

昨年、一昨年と、この系統は色分けして種子の採取もできていて今年は無理にしても来春の今頃にはお届けできる株もお目見えすることと思います。


2016年1月17日日曜日

クリスマスローズの醍醐味 絹の大株作り


 クリスマスローズの一番の楽しみは大きな株に育てることに尽きるようです。

品種を集めることも植物を楽しむ一つですが、クリスマスローズの特徴、それはガーデニングのビギナーでもそう難しいことを行わなくても大きな株に育てて玄関や庭で植物の好きな方に見ていただき仲間を増やすことが出来ます。

この絹も同様に和紙のような花弁の質感と、濃いピンクの色から淡い真珠のような色に移り変わっていく様を楽しんだり、尺を超える鉢から盛れるように咲いてくるのを愛でることができます。

この三つの鉢からのぼってきている蕾の株も実生発芽から7~9年目を迎えるところですが、他のクリスマスローズと比べても難しいことはありません。

ただ、ここまで大きな株に育てたなら秋、10月も末頃になったときに株を4等分に割り、株分けをしなければならないでしょう

絹の2~3年の頃ですと株の生育は非常に緩慢なため管理は難しくなりそうですが、3~4年を過ぎる頃には株の勢いも良くなります。

その時々、絹の育て方はこのページの下段にある「絹 ニゲル(h.niger)×チベタヌス(h.thibetanus)あ
クリックしていただくと、これ以前の絹の記事がまとめられていますのでご覧いただけると思います。

 
 


2016年1月13日水曜日

クリスマスローズ 庭植え株の古葉切り


庭の片隅に植え込んだクリスマスローズの古葉がロゼット状に倒れ込んできました。

クリスマスローズの古葉切りを開始する時期は様々ありますが、一番問題を起こさず安心してこれから咲いてくる花を綺麗に見るには、通称ロゼット状と言われる葉が横に倒れてくる現象が起きてからで十分かなと思います。

その頃は前年の春に発生したクリスマスローズの葉は放って置いても間違いなく成長して夏には花芽をつけてくれます。

特別なことをしなくても地下に伸びた根が張っていくうちに花芽をたくさん着けてくれ、寒さが厳しくなる頃に春に発生した葉はこれから立ち上がろうとする花芽の生長によって倒れてきますので、その頃を目指して古い葉を軸基から4~5センチ残して切ると太陽の日を浴びて伸び出してきます。

リンク クリスマスローズの古葉を切るのはまだまだ


2016年1月11日月曜日

2016年全国で開催されるクリスマスローズの展示会案内



リンク 2016年全国で開催されるクリスマスローズの展示会案内

故野口氏によってイギリスのアシュウッドナーセリーやワッシュフィールドナーセリーから日本に新しいタイプのクリスマスローズが紹介されてから20数年。
東京サンシャインシティでのクリスマスローズの世界展を始め全国でクリスマスローズの展示会が開催されるようになりました。
全国クリスマスローズ展の紹介です。

2016年1月10日日曜日

絹の苗に白斑が現れてきました

2014年2月に発芽した中の一つで品種は絹です。

新葉のピンク脈の周りに白い斑とでも言うように絡まっている。

三年苗の場合、春の新葉が顔を出し始めるのは2月に近くなってでしたが、今年は天候の不順のためか何が原因かは不明で暮れそうそうから葉を発生させています。

まだ3,5号のビニールポットに入っている状態でできる限り植え替えは早くとしたいところです。

先日、何度か絹をお買い求めていただいたお客様から植え替えの土はどうしたものだろうかとの問い合わせがありました。
誰が書いているブログかは解りませんが、絹苗の根をほどいてマイ用土とかで植え替えしている方がいるがどうでしょうか?とブログの画像を紙焼きして送ってくれました。

苗の段階での植え替え時の新しい用土は、それまでの用土の配合と似た形にしないといずれ不都合が発生してきますとお答えしました。

もう1年くらい前の写真でしたが育ちは確実に悪くなってしまっているものと感じます。

水はけよくするのはどんな鉢植え植物でも同じで鉢植えの際の用土配合はそれ以前と大きく変えてしまうと失敗の基になりかねません。
特にクリスマスローズのしっかりした経験の無い方ですと作業を自慢したげに目立ちたいのかそうする人が多くいるようです。

クリスマスローズ全般とは言いませんが絹に使う鉢は駄温鉢が最も優れていて、用土は通常使うハイブリッドの配合とそれほど変えなくても健康に育っていきます。



2016年1月9日土曜日

クリスマスローズ発芽の前兆と発芽

 
 
園芸の醍醐味、園芸の王道とも言われる種から植物を育てる楽しみ。
 
例年と同様、クリスマスローズの種が赤玉土を押しのけて双葉を見せ始めました。
 
種を採取してから高温処理、続いて冷温処理。
 
とは言っても特に難し事では無く、簡単に言えば湿った土の中でクリスマスローズの種に居眠りをさせること。
 
冷温処理。
これも簡単に言えば赤玉土にクリスマスローズの種を蒔いて、その種を乾燥させないよう露地で管理する事。
 
ただそれだけで毎年1月10日前後には可愛い双葉を見せてくれるのがクリスマスローズを種から育てる楽しみ。
 
種まきの要諦は土を乾かさないことに尽きます。
そうはいっても人間世界、遊びに行ったり夜遊びをしたりするでしょうが種にしわを寄せないようにすれば由で、そんなときは家の玄関の中に赤玉土をしっかり水で湿らせて銀紙などで蓋をしておけばまずそう簡単には土は乾かない。

クリスマスローズの種 標準的な種の蒔き方

関東地方での発芽の前兆は赤玉土をふっくらと種の殻を被った双葉が持ち上げる現象。

何度かクリスマスローズの種を蒔いたことがある方でしたら思い起こしていただければ、そんなことがあったと振り返るかもしれません。

画像を見ていただくと何となく土が持ち上がっているように感じるでしょう。
これが発芽まじかの証拠です。

ここまでくれば土が半分くらい乾いた時に苗の立ち枯れ病などを防ぐためにタチガレンやベンレートを散布して発芽を楽しめばと思います。

2016年1月5日火曜日

クリスマスローズ 絹の育て方 3

昨年の秋に販売したクリスマスローズの絹。
実生発芽から満三年近く過ぎていましたがお客様にお届けした苗の中にはすでに花芽を持っているのもありました。

当然、届いてすぐに植え替えしているものと思いますが、数ヶ月すると花芽と確認でき今頃は画像のようになっているものと思われます。

この画像の蕾は隠れているものも含め5つほど付いています。
これをそのまま咲かせてしまいますと翌年の生育にいくらかの影響を与えてしまうことになりますので1~2つだけ花を咲かせるようにして残りの蕾ははがしてしまうようにしていただきたいと思います。

一般に園芸店などで販売されているクリスマスローズの花は本来のと言うより、むしろ見本花と考えていただくが良いようです。

クリスマスローズは宿根草ですので1年で鑑賞を終えるのでは無く長い期間庭で鉢で楽しむ草花です。

それらを考えると、初めて開花する株でしたらなおのこと、地下にある根の分量と草の勢い、それらのことを考えて初開花の株でしたら余分な花芽を取り去ることも重要ではと思います。
年に一度の植え替えを繰り返してから2~3年、上の画像のようにたわわに花を咲かせてくれるものと思いますので今だけで無く将来どのように育っていくか想像しながら栽培にいそしんでいただけたらと老婆心ながらおもいます。