この段階で日々の灌水で崩れた赤玉土や肥料の滓を取り除き軽石と鹿沼土を2センチ位かぶせています。
崩れた表土をそのままにしていると病気の原因となったり、せっかく立ち上がった花芽をきたなく汚したりしてしまいます。
そんな訳で、表土の入れ替え。
全部の親株に行うことは人的に難しいのですができる限り行うようにはしてます。
クリスマスローズの花のすばらしさ、それは綺麗に色鮮やかに冬空を飾ってくれるだけで無く、寒さの中、力強く立ち上がってくる花茎に心を奪われてしまいます。
蕾のうちは濃いピンクで大理石模様が蕾を開かせるうちに淡い桜色に変化する、それはこの絹の見所で、なを大きな花がこれ見よがしに開くのでは無く、数多くの花茎に花を咲かせる。
醍醐味です。
ちなみに絹の育種に使ったニゲル、一口にニゲルと行ってもヘレボルス独特の変異があって大きな花を咲かせたり、花弁が乱れたり、小さな花を数多く付けたりと変異は様々。
親はまず、多花、多茎、小輪、最初はただ花粉をかければとやっていたものですが、それでは育種は出来ないと悟り、茎を多く、グリーンが花に入らず、花の大きさは小さく、数多くの組み合わせを行って最後にたどり着いたのが20年ほど前に入手した地堀のニゲル。
その地堀のニゲルは残念なっことをしましたが、その系統のニゲルはたっぷりの花を咲かせて幾つかの親になってきています。
しかしどこにでもいるニゲルですがこの系統はうっかりすると昇天させてしまうことが多々あります。
そんな訳で、毎年、僅かな種を採取し系統を維持しなければなりません。
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