2014年12月8日月曜日
絹の種親 ニゲル
絹の種親です。
今年も12株作りました。
花を咲かせるのはたぶんこの半分。
実生のニゲル、15年間かけて絹の育種をしてきたなかで一番困ったことは、絹としての個性がなかなか表れてこないことでした。
ニゲルにチベタヌスを完全なセオリーを守って花粉付けを行っても、まずほとんどニゲルの花が咲いてくるだけで、イギリスのアシュウッドのピンクアイスと同じ組み合わせなのに何故と言うのがいつも頭をよぎっていました。
チベタヌスの花粉をニゲルに花粉付けをしても作れる種の数は1つのさやに数粒、通常ニゲルのさやにはどんなに間違っても10粒ほどの種が入るが、この組み合わせでは幾つの花に花粉を付ければ良いのか解らなくなったことを思いまします。
都合、種親として使ったニゲルは10年間で品種としては20を超えていたのではと思います。
育種を初めて8~9年ほどしてから、1つの組み合わせの系統に希望が持てる組み合わせが見つかったことが幸いしました。
そのニゲルは17~8年近くまえに園芸店を開くために勉強してきた店に、たまたま入荷した地堀のニゲルでした。
そのニゲルとの組み合わせだけが絹を比較的多く表す組み合わせで、現れてくる絹は多くの茎が立ち花の大きさも中輪、そして色はほぼ淡いピンクで見た感じは和紙のよう。
そのニゲルとチベタヌスの組み合わせが見つからなければ絹の育種は終わらせて、別の方向に行ったのではと思っています。
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