クリスマスローズの原種オドルス。
個人的なことですが数あるヘレボルスの原種の中で最も好きな種類です。
葉の数は多くはなく、かといって少なくもなく、適度な葉幅と広がりを持って、花弁のサイズも中輪をわきまえていて大き過ぎもなく、小さすぎずと言ったところから入ってほぼ丸弁のカップ形で顔の向きは斜め下。
そして雄しべの数が多い。
くどくど書き上げていますが、オドルスが最も育種の親に優れているのではと思っているところです。
オドルスに引き替え、トルカータスやアトロルーベンスなど原種の中で人気のある種。
実生で花を咲かせても変異が多すぎ育種の目的がそろわないことがあります。
ガチガチのベインを出そうとすればそれらに頼ることもやむなしというところですが、白や黄色、そして緑の整った小型の花をとなると単に原種の人気があるからと言って使うことさえままならなくなってしまいます。
しかし長所は逆に欠点になることもあるようで、実生から数を咲かせてもわずかな変異を見せているだけですので育種親に選ぶとなると、実際は大変難しいのかもしれません。
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